選択肢。。。

6/1、母がお世話になっている特養から電話が着ました。いつもの生活相談員の男性では無く、看護師の女性からでした。

母は4/22から5/27まで新型コロナウイルスに感染して入院していました。特養の職員からの院内感染でした。。。

母は肺癌をはじめ、糖尿病の合併症で心不全など満身創痍です。なので私はワクチンの副反応で母がダメージを受ける事を恐れてワクチン接種をさせないでいました。

今となってはこの判断が悔やまれます。

現在母はコロナ自体は完治したものの、体力が落ちてしまい自力で飲食が出来ない状態です。

退院時に栄養の摂取が懸念材料でしたが、住み慣れた特養に戻れば食欲も回復するかもと期待をしていました。また通常の食事は摂れなくとも、高カロリーのゼリーなら食べてくれるかも知れないと。。。

5月27日 退院時の母

退院してからの母の様子が気になり、昨日特養に電話しました。

主治医の診察が6/2に有ると言う事でしたので、私も付き添う事にしました。電話はその打ち合わせかと思っていましたが、違いました。

看護師さんは

『退院して直ぐは多少口を開けてくれたのですが、今は体力が落ち水分も口にしない状態です。取り敢えず点滴はしましたが、病院の療養棟に入院するか、このまま此方で御看取りするか、ご家族のご意向を伺って欲しいと主治医から聞かれており、その意思確認のお電話をしました。』

と。。。

病院の療養棟に入ったからと言って、元気になる事は先ず考えられず、再び特養に戻る事は無いと言って良いそうです。点滴で幾分寿命が延びる程度で。。。

といって特養にいる事を選択した場合、そんなに長い時間生きられる状況ではないと。。。

退院時にもどちらを選択するか尋ねられましたが、まだあの時は回復するという希望を持っていました。退院時には『御看取りの方向でお願いします。』と答えましたが、現実的に母の死が目の前に迫った状況で同じ様に答えるのは物凄く辛いのです。。。

以前父にも同じ様な事が有りました。食事が摂れないので胃に直接食べ物を送り込む『胃瘻』を行うかどうか決めて欲しいと医師に問われたのです。

私は父に『そこまでしても生きていたければ胃瘻してもらうし、そこまでしてまで生きていたくないのであれば胃瘻しないけどどうする?』と尋ねました。

私はなんて親不孝なのだと自分を責めて涙が止まらなくなりました。

父は『そこまでして生きていたくない。』と答えました。

しかし父は、私がプリンやヨーグルト、ゼリー等を買っていくとそれらをしっかり完食し、奇跡の回復を果たしました。

なので母にもそれを期待していたのですが。。。。

退院時、母は話しかけても『うん。うん。』としか言わず、会話は出来ない状態でした。なので今母の意思を確認する事は難しいです。

元気な頃母は『私は延命治療などはして欲しくない。生きている人達の生活の方が大切なのだからそちらを優先して欲しい。』と言っていました。それは嘘ではないと思います。

何人か同じ様な経験をした方にお話を伺いましたが、答えは私と同じで、ただ寿命を延ばす事が当人の幸せになるとは限らないという物でした。

しかし、私にとってこの決断は重く苦しいものなのです。。。。

母と私

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