母の新居

本日は今母がお世話になっている特養の新築移転に伴う内覧会と、ロングショートステイから本入所に移行する説明を受けに行ってきました。

此方の施設には一昨年の11月に亡くなった父もお世話になっていました。

母がロングショートステイという形でお世話になり始めたのが一昨年の7月末でした。

現施設外観

此方の施設には私の住む地域の地域包括センターも併設されており、父が倒れて介護問題が降ってわいた4年程前に初めてお邪魔してからずっと親身になって助けて頂いております。

部屋の空きが無い時など両親とも他の施設にもお世話になった事も有りますが、やはりこちらが一番色んな意味で安心してお願いできるのです。

この度此方の施設が斜向かいに新たな施設を新築し、入居者の増員に伴い母はロングショートステイから本入所に契約変更という有り難いお話を頂きました。

新施設外観1

新施設外観2

新施設外観3

新築なので新しいのは当たり前ですが、高級マンションかホテルの様な外観です。

受付に施設長さんがいらっしゃいました。

SNSの過去記事を見ると丁度2年前の3/6に私は施設長さんに相談に行っていました。

その頃父は既に此方にお世話になっており、母は2週間後に肺癌の手術を控え、認知症の症状は深刻化していて、その上両親の老後の為にプールしてあったはずの資金が使われてしまっていたという現実を目の当たりにして、私は途方に暮れていました。

金銭的な事を相談できる相手もおらず、一人きりでどうしようかと煮詰まった状態で施設長さんに相談すると

『そんな時ほど私達に相談して下さい!!』

という温かいお言葉を頂き、張り詰めていた心の糸が切れてボロボロ泣きました。

あの時の私には本当に救いのお言葉でした。

施設長さんにその時のお礼を言おうと口を開いたら2年前の辛かった想いと有り難かった想いが入り交じって涙が溢れてきてしまいました。

すると施設長さんは

『もう2年も経ちますか。本当にあの時はお一人でご両親二人分の介護を抱えて大変でしたね。』

と逆に労いのお言葉を頂いた物だから一気に涙腺崩壊しました。

新施設の設備を見せて頂くと、外観に負けないというより外観以上に充実していました。

ホール

入居者が食事などを摂るホールは広く、窓も大きく太陽の光でとても明るいです。

居室1

居室2

居室は『多床室』扱いですが一人一人のプライバシーに配慮される造りになっています。

『多床室』と『個室』では利用料金に大きな差が出来るので、母には申し訳ないですが経済的な事情で『個室』に入れてあげる事は出来ません。

しかしこの造りならほぼ個室と変わりなく、有り難く思いました。

トイレ

トイレもユニットごとに1つ完備され、利用者に使いやすいよう充分配慮がされています。

浴室1

浴室2

浴室も最新の設備が完備され、窓の外の風景を見ながら入浴出来て利用者や職員の皆さんの負担も最小限になるように工夫がされているとの事でした。

また規模が今までの施設の倍以上になり、職員の皆さんの為の施設も充実されていました。利用者、職員ともにストレスが少ないように配慮されているとの事でした。

私は今までの施設についても何の不満も有りませんでした。有り難いと言う想いしかなかったので。しかし、施設の古さや設備については仕方ないよなという気持ちも多少有りました。

2年程前にいくつもの特養に入居申請を出しまくったのですが、やはり設備の充実した綺麗な施設は待機人数が多くて無理でした。。。。

母は3/14に新施設に『転居』するわけですが、基本的な利用料金は据え置きです。

実は今回の新築移転について話を聞いたのはホンの数ヶ月前でした。

母にとっては此方が『終の棲家』になる訳で、こんなに素晴らしい施設で余生を過ごさせて頂けるなど夢にも思っていませんでした。。。

正直言うと私は両親のダブル介護を一人で背負った2年前に

『何で俺ばかりがこんな思いをしなくちゃならないんだ。』

と思っていました。

私の名前の『たかし』は親孝行の『孝』に『司る』で『孝司』と書きます。

この名前すらとても重たく感じていました。

その一方で母に対して自分の力の無さを申し訳なく思う自分も居ました。

今日施設を見学して母が良い環境で過ごせる事を知り

『なんて私は周りの方々に恵まれているのだろう。』

と思い、有り難いという想いで泣きました。

そして自分なりにですが、一生懸命生きて来て良かったと思いました。

2年前は辛くて泣き、今日は嬉しくて泣いた3/6でした。

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