演劇好きの鉄道員、山賀秀雄は好きが高じて自ら舞台に立つようになります。
娯楽の少なかった昭和20年代は各地に小規模な劇団が多数存在していたようです。
父も横浜、横須賀中心に大衆演劇からスタートしたようです。初期は素人っぽさが残っていますね。
大衆演劇の世界に身を置いたのは昭和26年から28年頃のようです。
この後地方の小劇場は徐々に姿を消し、テレビが娯楽の中心に移行していきます。
父のこのアルバムも突然変化しました。
アルバムに収められている写真が大衆演劇時代から突然NTV(日本テレビ)のバラエティー『エンゼルケーキ』の写真に移行しているのです。
『エンゼルケーキ』自体の資料は見つかりませんが、脚本は上記リンクの淀橋太郎氏が手掛けたようです。
そして三木のり平先生との競演を此処で果たし、以後師弟関係へ発展していくのでした。
ただ大衆演劇からどの様にしてテレビ、中央の商業演劇に移っていったのか今となっては知る由も有りません。
人並み外れた強運の持ち主であったことは間違いなさそうです。
※追記
上記のリンクを見るとテレビ黎明期、受像機はまだまだ価格が高く普及率は低く出演料も安く、当時の映画スターさんはテレビに見向きもしなかったようです。
人材難のテレビ界に起用されたのが喜劇俳優、新劇などの舞台俳優だったそうで、そこに上手く入り込んだのが父だったようです。
時流に上手く乗ったようです。
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お父様は素晴らしい経歴をお持ちなのですね。生前に知ることができていたら、たくさん話を聞けましたね。
子供の時は結構聞いていたのですが、今考えると大人になってから詳しく聞いておけば良かったと思います。